
Intrepid Sea, Air & Space Museum(イントレピッド海上航空宇宙博物館)は、アメリカ海軍で使用されていた「イントレピッド」エセックス級航空母艦という退役空母を利用した迫力ある博物館。艦船、航空機、戦闘機やヘリコプター、最速旅客機コンコルドやスペースシャトルなどが多数展示されてている。
太平洋戦争、レイテ沖海戦に参加したことで、日本とも深いかかわりのある「イントレピッド海上航空宇宙博物館」。ここでは歴史的背景も紹介するから、イントレピッド海上航空宇宙博物館に行く前にしっかり読んで、頭に入れてから展示物を見ると、感じるものも変わってくると思うよ!
ここイントレピッド海上航空宇宙博物館は、2001年9月11日の同時多発テロの後、FBIが一時的にのオペレーションセンターとして利用していた。
Contents
イントレピッド海上航空宇宙博物館の詳細
正式名称 | Intrepid Sea, Air & Space Museum (イントレピッド海上航空宇宙博物館) |
開館 | 1982年 |
展示物 | ・イントレピッド(空母) ・ブラックバード(世界最速の戦闘機) ・ブリティッシュ・エアウェイズ・コンコルド(超音速旅客機) ・潜水艦グロウラー ・スペースシャトル |
ロケ地として使われた映画 | ・『アイ・アム・レジェンド』ー(ウィル・スミス)
・『ナショナル・トレジャー』ー(ニコラス・ケイジ) ・『ハドソン川の奇跡』ー 主人公(トム・ハンクス)が空軍時代の回想をするきっかけとなったのが、イントレピッド海上航空宇宙博物館内に展示されているF-4。 |
行き方 | バス:東西に走る M50, M42で「12Ave」下車
地下鉄:A、C、Eの42st-Port Authority Bus Terminal(ポートオーソリティー・バスターミナル)、もしくはN、Q、R、S、W、①、②、③、⑦のTimes Square(タイムズスクエア)から西北へ歩く。 ※地下鉄の駅から歩くと20分ぐらいかかるので、バスがおすすめ |
公式サイト | https://www.intrepidmuseum.org/ |
所在地 | Pier 86, W 46th St, New York, NY 10036 |
※16歳未満は同伴者が必要
※自撮り棒の持ち込み禁止
※荷物預り所はないので、身軽で行こう!
イントレピッド海上航空宇宙博物館の営業時間と注意点
春/夏【4/1~10/31】
月曜~金曜日 | 10:00am-5:00pm |
土曜日、日曜日、祝日 | 10:00am-6:00pm |
秋/冬 【11/1~3/31】
毎日(週末、祝日含む) | 10:00am-5:00pm |
※Early Morning Tour(早朝ツアー)は要予約、別料金で毎日9:00am~。
※11月のサンクスギビングデー(感謝祭)、12月25日のクリスマスには閉館
※最終入場時間は、閉館1時間前。
※The submarine Growler(潜水艦グロウラー)は閉館1時間前には閉まる。
※5月最終月曜日のメモリアルデー、11月11日のベテランズデー、には特別イベントが行われ、通常営業とは違うことがあるので公式ウェブサイトでチェック。
イントレピッド海上航空宇宙博物館 チケットの料金と購入方法2つ
イントレピッド海上航空宇宙博物館 チケット価格
大人(13~64歳) | $33 |
65歳以上 | $31 |
子供(5~12歳) | $24 |
チケット購入方法
①公式サイト
トップページから行くとややこしいので、イントレピッド海上航空宇宙博物館のチケットをダイレクトに購入の際はこのリンクからが便利。
https://www.intrepidmuseum.org/Plan-Your-Visit/Purchase-Tickets.aspx

公式ウェブサイトのチケット購入画面
①Are you a member? (すでにイントレピッド海上航空宇宙博物館のメンバー会員か?)
②When would you like to visit? (カレンダーが出てくるので、イントレピッド海上航空宇宙博物館への来場予定日を選択)
③Who is attending? (チケットが必要な同伴者、人数は?)
④Choose your add-ons (イントレピッド海上航空宇宙博物館でできるオプション選択)
2.Audio Tours 【オーディオツアー】$7 / 1人当たり
3.Guided Tours【ガイド付きツアー】$15~20 / 1人当たり
4. 3D Film Experience【3Dフィルム体験】$7 / 1人当たり
⑤Choose your times (イントレピッド海上航空宇宙博物館への来館予定時間・・・特に選択しなくて良い)
⑥Review your day (選択したものを確認)
この公式ウェブサイト、使ってみたらわかると思うけど・・・ちょっと重たくてなかなか次のページに進まなかったり、チケット購入にたどり着くまでに、いくつかの英語の質問に答えていかなきゃいけないのが少々面倒な点もある。
②New York City Pass(ニューヨーク・シティパス)
ニューヨーク内で、他の観光地にも行こうと考えている場合は、New York City Pass(シティパス)を利用するのがお得かも。シティパス1つで複数のニューヨークの主要な観光スポットに行けるチケットが付いてる。
イントレピッド海上航空宇宙博物館の公式ウェブサイト上でも『他の観光地にも行けて、City Passはお得』といっちゃってるぐらいなので、City Passを買うのが正解かも。
詳細はこちら➡【New York City PASS(シティパス)の購入方法】お得にニューヨーク観光?!
イントレピッド海上航空宇宙博物館6つのみどころ!
イントレピッド海上航空宇宙博物館は、子供はもちろんのこと、大人も心から楽しめる♪
① 航空母艦イントレピッド
Flight Deck(フライト・デッキ)
Flight Deck(フライト・デッキ)には、これまでに活躍してきた戦闘機が所狭しと並んでいる。こんなに多くの戦闘機を一度に見られる場所はイントレピッド海上航空宇宙博物館だけなんじゃないかな?!そしてそもそもこの大きな空母(イントレピッド)は、日本のKAMIKAZE特攻隊のゼロ戦の攻撃を2回も受けてダメージを受けて、修理されたという歴史がある。日本と関わりの深~~~い空母(イントレピッド)なのだ。日本人としては考え深い。
ちなみに、ゼロ戦はこのイントレピッド海上航空宇宙博物館の館内には展示されていなく、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館に展示されている。アメリカとしても、「イントレピッドとゼロ戦を同じ場所に置きたくなかったのかな?」と勘ぐってしまう。
Hangar Deck(ハンガーデッキ/格納庫)
ハンガーデッキは多くの戦闘機が格納されていた場所。
Gallery Deck(ギャラリーデッキ)

【戦隊準備室】 Photo by Intrepid Sea, Air & Space Museum

【戦闘情報センター(CIC)】 Photo by Intrepid Sea, Air & Space Museum
戦闘情報センター(CIC)と戦隊準備室がある。戦闘情報センター(CIC)では、敵、味方、全ての近くの航空機や船の追跡をしていた場所で、戦隊準備室はパイロットがパイロットが任務で離陸する前、最終的な説明を受けた緊張感のある場所。命を懸けた戦いに出る前、人はどんな気持ちになるんだろう・・・と考えさせられる場所。
Third Deck(第三デッキ)

【Mess Deck(混乱のデッキ)】 Photo by Intrepid Sea, Air & Space Museum

【Restored Berthing Areas(復元された停泊地)】 Photo by Intrepid Sea, Air & Space Museum
当時3000人も居た乗組員が食事をしていたダイニングMess Deck(混乱のデッキ)と、寝ていた場所 Restored Berthing Areas(復元された停泊地)を見学できる。寝床は日本のカプセルホテルぐらい狭い。
② Space Shuttle Pavilion (スペースシャトルパビリオン)

【Space Shuttle(スペースシャトル)】 Photo by Intrepid Sea, Air & Space Museum
Space Shuttle(スペースシャトル)は、NASA(アメリカ航空宇宙局)が、再使用をコンセプトに、1981年から2011年にかけて135回も打ち上げてたいた有人宇宙船。スペースシャトルには大気圏を抜ける際の滑空の為に羽が付いている。未来に夢を持って飛び立つその姿が格好いい!
スペースシャトルは、今までに6つ作られていて、それぞれの名前は以下の通り。『エンタープライズ』、『コロンビア』、『チャレンジャー』、『ディスカバリー』、『アトランティス』、『エンデバー』。『エンタープライズ』は、人気TV番組「スタートレック」の宇宙船と同じ名前。
ここ、イントレピッド海上航空宇宙博物館に置かれているスペースシャトルは、初号機の『エンタープライズ』。当初滑空のテスト用のみに作られていたので、宇宙まではいかなかった。
③ Submarine Growler(潜水艦グロウラー)

【潜水艦グロウラー】 Photo by Intrepid Sea, Air & Space Museum
貴重な海底グロウラーは、一般公開されている唯一の貴重なアメリカミサイル潜水艦。当時は極秘にされていたミサイル指令センターの様子を見ることができて、緊張感を味わえる。
グロウラーの操縦席、Torpedo(トーピード)(魚雷/兵器のこと)、乗組員が集まって食事をしたりゲームをしたりしていた食堂を見ることができる。
※船内は狭いので、閉所恐怖症の人はおすすめできない。40インチ(約101㎝)以上の慎重制限あり。
潜水艦グロウラーは早めに閉まることがあるので注意。時間をチェックして計画的に博物館を回ろう。
④ British Airways Concorde(ブリティッシュ・エアウェイズ・コンコルド)

【ブリティッシュ・エアウェイズ・コンコルド】 Photo by Intrepid Sea, Air & Space Museum
『Concorde』はフランス語で『調和・協調』という意味。最後の『e』を抜いた『Concord』になると英語表記で同じ意味になる。フランス(エールフランス)とイギリス(ブリティッシュ・エアウェイズ)の共同開発で生まれた超音速旅客機だったからこの名前が付けられた。
コンコルドのQ&A ♪知ると「イントレピッド」の楽しさ2倍増し♪
音速=約340m/s≒ 1マッハ 、コンコルド=2.04マッハ(約2,160km/h)。現在でもニューヨーク⇔フランス間は7時間かかるところ、コンコルドは半分の約3.5時間で行けた。
超音速飛行だから、空気抵抗による発熱で、主翼の前は105度、先端は127度までになって、機体自体も20㎝長くなっていた。旅客機内から窓を触ると熱くなっていた。しかし、機体にはこれらの熱に耐える技術が兼ね備えられていた。

Photo by youtube below

Photo by youtube below
操縦士は、コンコルドが離着陸する際に角度を保ったまま操縦しなくてはいけないけど、操縦席から周りが見えずらくなるので、先端が曲がる。この事をDroop Snoot(ドループ・スヌート)/Droop Nose(ドループ・ノーズ/垂れ鼻)とも呼ばれる。

Photo by youtube below
当時、コンコルドに乗るには100万円以のチケットが必要だった為、ほとんどが富裕層。気軽に乗れるものではなかった。客室内はボーイング機で言う”エコノミー席”の狭さだったけど、サービスはファーストクラス並の超高級な接客だった。

Photo by youtube below
『3.5時間で大西洋を横断できたコンコルドが、なぜ退役せざるを得なかったのか?』
動画で詳細が分かるよ。
⑤フライトシミュレータ
イントレピッド海上航空宇宙博物館のチケットとは別に、各$10、または3つ$ 27.00でフライトシミュレータを体験できる。最新技術でイントレピッド海上航空宇宙博物館館内の乗り物を体感できるので面白い! ※乗り物酔いしやすい人は注意。
Stories of Intrepid(ストーリー・オブ・イントレピッド)
場所:Hangar 3
イントレピッド飛行士体験。最先端のコンピュータグラフィックス、4D技術を8分間、360度回転する2人乗りのコックピットの中、自分でコントロールを握り操縦。歴史的映像も見もの
Gforce Encounter(Gフォースの出会い)
場所:Exploreum
超音速ジェット機で重力、爽快感を体験。360度回転する2人乗りのコックピットを自分でコントロールを握り操縦。
Transporter FX(トランスポーターのFX)
場所:Pier 86 by Tower 3
海軍ジェット戦闘機の飛行体験。特別なメガネを着用して、風、霧を感じながら6分間の興奮と衝撃を味わう。
⑥ガイド付きツアー

【GUIDED TOURS】 Photo by Intrepid Sea, Air & Space Museum
イントレピッド海上航空宇宙博物館のチケットとは別に、大人(13歳以上)$15、65歳以上$12、子供(5~12歳)$12で、イントレピッド海上航空宇宙博物館の専門ガイドさんが館内を詳しく案内してくれる。ツアーは45~60分程度。質問があったらいろいろ聞いてみて!
イントレピッド海上航空宇宙博物館のレストラン
イントレピッド海上航空宇宙博物館の中に入った後でも、お腹がすいたら食事ができるレストランが2か所ある。
Aviator Grill (アビエーターグリル)
Intrepid Marketplace (イントレピッドマーケットプレース)
ハンバーガー、ピザ、サラダなどが食べられる。
イントレピッド海上航空宇宙博物館のお土産
マグカップやTシャツなど、定番で安定のお土産もあるけど、私のお気に入りは宇宙飛行士が宇宙空間で食べていたというアイスクリーム。正直、美味しいわけじゃないけど、貴重なお土産だから体験してみては⁈♪
イントレピッド海上航空宇宙博物館、本当の見学の仕方
イントレピッド海上航空宇宙博物館に行ったら、ただ大きな展示物に『わ~すご~い~』と感動するだけじゃなくて、これらが実際に私たちの歴史上で活躍して、多くの人の多くの思いを乗せていたんだということを深く感じてほしい。
こんなに平和な現代は、イントレピッド海上航空宇宙博物館に展示されているものに、関わってきた人々のお陰なんだと、つくづく感じて感謝する。今後は二度と戦争のない世界になるように、明るい未来へ希望が持てますように、と心動かされるとっても深い博物館なのだ!!!!