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『Genius or Vandal?! (天才か反逆者か⁈)』

街の壁にGraffiti Art(グラフィティ・アート)を描く事で世界的に有名なBanksy(バンクシ―)のアートにはどれも深いメッセージが込められている。NYには多くのグラフィティ・アートが見られるが、NYグラフィティーはカラフルで目で見て楽しむといったアートが多いのに対し、バンクシーのグラフィティーはもっと社会的メッセージが強いイメージ。”正義”ともとれるアートかと思えば、壁に落書き(アート)している時点でも、社会に”反逆”しているのか?ともとれるところが奥深い。

ここまで人々に影響を与えるバンクシーはアートの天才なのか?それともただの反逆者なのか?彼の多くのアートに触れることが出来る『Banksy Exhibition(バンクシ―展)』で彼の本質を探りに行ってきた。

 

↑有名なオークション会場で、『Balloon Girl(少女と風船)』が約1億5千万円で落札後自動的にシュレッターにかけられたシーン。シュレッターの演出を含むまでがバンクシーのアート作品。現在は『Love is in the Bin(愛はゴミ箱へ)』というタイトルへ変更され、約25億円の値段がついているという。

 

NYのバンクシー展はこんなところ

住所・ウェブサイト

街角に突然現れたニューヨークのバンクシー展!窓はないので、外から中の様子は分からない。

住所 526 6th Avenue, New York, NY 10011 Southeast Corner of W. 14th Street at, 6th Ave, New York, NY 10011
Webサイト https://banksyexpo.com/new-york/

 

バンクシーのねずみがお出迎え

いり

NYバンクシー展に入ると、バンクシーの代表的な、ねずみの作品が執事の様にお出迎え。はじめっからバンクシーの世界観にどっぷりつかれる。

 

バンクシー作品が大好きなので、今回は『VIP』でチケットを購入してみたた、こんなタグをくれた。VIP特典として、帰り際にポスターもくれたよ。

 

『Girl with Balloon』

↑バンクシーの代表的な作品『Girl with Balloon』

少女と風船だけの絵に見えるけど、オリジナルのアートの後ろには『There is Always Hope』というメッセージが書かれている。大事な風船が手から離れてしまった少女に『There is Always Hope(いつも希望がある)』と伝えている。ただ大事にしていた風船が飛んで行ってしまったのか、大事な人が亡くなってしまったのか…見る人に深いメッセージを伝えているように感じる。

 

オリジナルは、2002年ロンドン南部South Bankのテムズ川沿いの階段の壁に描かれた。https://en.wikipedia.org/wiki/Girl_with_Balloon

 

動くバンクシーアートの部屋

↑ここは、部屋になっていて、バンクシーの絵が映像として、プロジェクションマッピングの様に室内4面の壁に映し出される仕組み。絵に動きが出て、バンクシーの伝えたいことがリアルに伝わってくる感じを体験できる。

 

『Banksy(バンクシー)』のロゴの壁の前ではみんな写真を撮っていたよ。

 

バンクシーのアート紹介

↑世界中の街角で見られるバンクシーのアートを紹介。

 

↑アートの解説があるのも面白い。

 

↑バンクシーの作業部屋を再現している。写真の黒い人は人形。

 

500枚すり替えられたパリスヒルトンのデビューCD

↑2006年9月、バンクシーがパリスヒルトンのデビューアルバム500枚をすり替えて実際の全英各主要都市48店のCDショプ店頭に、バンクシー作品版”パリスヒルトンCD”が販売された。前代未聞のパフォーマンス。いたずら?犯罪?今やそのバンクシー作のCDは数百万円の値がついているんだとか。

バンクシーが作った”パリスヒルトンCD”は、ジャケットのパリスがトップレスで、中のCDのパリスの写真が犬になっていたりする。

 

↑バンクシー?!ちょうど描いてる所じゃないか?!バンクシーの作品は、型紙を使ってスプレーしていくものが多いらしい。だから同じようなアートがいくつかできる。

 

『Very Little Helps(ほとんど何の役にも立たない)』

オリジナルは2008年北ロンドン、エセックス・ロード沿いの薬局の壁に描かれた『Very Little Helps』と言うアート。

バンクシーの皮肉たっぷりのメッセージが込められたこのアートには、風になびく『Tesco(テスコ)』のビニール袋に向かって子供たちが、忠誠の誓いを立てるポーズを取っている。

『Tesco』は、イギリスを拠点に展開する大流通企業のスーパーマーケット。Tescoの企業理念は‟Every Little Helps(どんな小さなことでも役に立つ)”だけど、バンクシーの作品はこれをもじって‟Very Little Helps(ほとんど何の役にも立たない)”としている。

その背景は、TESCOのような大手企業が市場を独占する資本主義社会では、中小企業は衰退し、消費者は選択肢を失っていく。そして誰もが大手企業に忠誠していかざるを得ないのではないか⁈中小企業は‟Very Little Helps(ほとんど何の役にも立たない)”?!
と、アートの中で大手企業代表のTescoのビニール袋を‟国家の旗”の様に見立てて皮肉っている。

 

↑バンクシーのサイン。

 

↑『Jack and Jill』という作品。

 

Kate Moss(ケイトモス)』

↑20世紀に大活躍したポップ・アーティストのアンディ・ウォーホルの『Marilyn Monroe(マリリン・モンロー)』を・・・

 

↑21世紀に大人気のアーティストバンクシーは、『Kate Moss(ケイトモス)』にしてしまう。パクリアート?!

 

『Grannies(おばあちゃん)』

↑おばあちゃん2人の『Grannies(おばあちゃん)』というほっこりする作品。だけど、おばあちゃんたちが編んでいるセーターにかかれているメッセージは『PUNKS NOT DEAD(パンクは終ってない)』と『THUG FOR LIFE(生涯現役のチンピラ)』といったもの。優しいおばあちゃんたちの表情から、孫を想う優しさが伝わるけど、メッセージ自体は、バンクシー自身が田舎から世界進出へと意気込む自分への励ましのエールを込めているのでは?

 

『Love is in the Air』

↑2006年頃『Wall and Piece』というバンクシーの本が発売されたときのほんの表紙にもなったアート作品『Love is in the Air』は当時イギリスで大流行していた。

 

『Love Rat』

バンクシーのアートでよく登場するこのねずみは、バンクシー自身を現していると言われている。この『Love Rat』という作品はクラフティアートを愛するバンクシー、愛を持つバンクシーを表現していると解釈されている。

2019年東京にもバンクシー作品か?と思われるねずみアートが街に出現し、小池都知事がツイートして一躍有名になった。今は東京の日の出駅近くで展示されているらしい。

 

『Soup Can』

↑『Soup Can』というこの作品…そう、アンディー・ウォーホルの名作『Cambell Soup Can』を真似た作品。

なんと、実はバンクシーはアンディー・ウォーホルを真似しただけでなく、彼の作品に無断ですり替えるパフォーマンスをした。

2005年3月25日、バンクシーはNYのMOMA(近代美術館)へ潜入し、この自作の『Soup Can』を持ち込み、実際にMOMAに飾ってあった本家アンディー・ウォーホルの『Cambell Soup Can』とすり替え、なんと6日間もそのまま展示され続けることになった。そしてその様子をYoutubeで流すという、なんとも大胆な事をした。

『ChooseYourWeapon(武器を選べ)』犬が武器⁈

『ChooseYourWeapon』が最初に描かれたのは、ロンドンのサザーク地区だという。
キース・ヘリングに敬意を払うバンクシーは彼の作品『吠える犬』を登場させて、『ChooseYourWeapon(武器を選べ)』と題した作品にしている。

フードをかぶり、マスクで顔を隠した社会に不満を持っていそうな少年が"武器”として選んだのは、ナイフや銃ではなく、『犬』という”人の親友”。戦争への反発を優しく訴えている作品に思える。バンクシーは優しい心の持ち主なんだな、と私は思うけど…。それでも反逆者なのか?

 

 

NYバンクシー展VRのコーナー

NYバンクシー展にはVRのコーナーがあった。+$5払うと、VRを使ってバンクシー作品が立体的にみられる。

 

↑衛生的に使い捨てVRカバーを渡された。

↑このVRで見る。

 

↑ちょっと暗めの部屋にVRを付けた人たちが座ってバンクシーのVRアートを鑑賞中。外から見ると異様な光景だけど、VRの中では街を歩きながらバンクシーの街の壁に描かれたアートを楽しむ事ができる。

VR自体のことだけど、乗り物酔いする人はちょっと苦手かも。私は乗り物酔いが激しいので、VR見た後ちょっと気持悪くなった。アートは最高だったんだけどね。酔い止め飲んでから観るべきだったかな?!

 

↑世界中に出没するバンクシーと作品。次はどこに出没するのかな?

 

↑MOMAを始め、バンクシーはNYに結構来てるみたい。

 

街の壁に勝手にGraffiti Art(グラフィティ・アート)を描いてしまうんだからね…今では有名になってアートとして保存されることが多いけど、自分の敷地の壁に描かれたら困る人も居るのかな?まさに『Genius or Vandal?! (天才か反逆者か⁈)』

 

↑ギフトショップへの案内もねずみがしてくれる。

 

↑NYの展示会らしいNYにちなんだバンクシーアートになってる!

 

これからも色んなアート作品で私達を楽しませてほしい!

 

↑VIP特典でこの筒を貰ったよ。中にはバンクシー作品が入っていた♪

 

 

 

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