5月最終月曜日は、アメリカではメモリアルデーと言う祝日でお休み。この日にちなんで行われた『Fleet Week』のNYの式典に行ってきた事を最後に書いてるから興味があったら読んでね。
NYの女性州知事、NY市長もスピーチしていた、アメリカ人にとってとても大切で大きな式典だったよ。
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アメリカ夏の祝日メモリアルデー・ウィークエンドとは?
アメリカでは毎年5月最終月曜は『Memorial Day(メモリアルデー)』という祝日でお休みなので週末と合わせると3連休になるウィークエンド(週末)。
アメリカ人はこの5月のメモリアルデーから9月第一月曜日の祝日『Labor Day(レイバーデー)』を『夏!』と考えているんだ。だからこのメモリアルデー・ウィークエンドには夏のはじまり!ということで多くのアメリカ人が外に出てBBQをしたり、ビーチに行ったり、夏を楽しもうとしているよ。
Memorial Day(メモリアルデー)は何の日?
Every Memorial Day, this picture gets me. While some of us are at the beach eating BBQ and burgers...some spend it like this. Her fiancé was killed by a roadside bomb in Iraq. Gut check kinda stuff. Monday, please honor our fallen men and women. They’ve earned it...#MemorialDay pic.twitter.com/L7sAXDi0u6
— Gene Chizik (@CoachGeneChizik) May 24, 2020
元々このメモリアルデーは、祝日といえど、お祝いする日ではなく、日本語では、『戦没将兵追悼記念日(せんぼつしょうへいついとうきねんび)』と言って、兵役中に亡くなったアメリカ兵士を追悼する日。陸軍、海軍、空軍、海兵隊、宇宙軍、沿岸警備隊、全てのアメリカ軍の兵士はこの日に追悼されるから、アメリカ各地で追悼式典が行われる。
While we wake up each morning under the blanket of freedom our military provides, this is what we never see. So today, while we’re at the beach or lake enjoying these privileges, please pray for the families still trying to pick up the pieces.🇺🇸🇺🇸🇺🇸#MemorialDay#WordsofChizdom pic.twitter.com/wAQ7UFRa8G
— Gene Chizik (@CoachGeneChizik) May 30, 2022
Memorial Dayは別名『Poppy Day(ポピー・デー)』
Moina Michael(モイナ マイケル)という女性が、第一次世界大戦後にアメリカ兵士を称える為、その象徴として赤いポピーを身につける事を提唱した。
それは、第一次世界大戦の兵士であり詩人であるカナダのジョン マクラエという人の「フランダースの野に」の詩の冒頭に「"In Flanders fields the poppies blow / Between the crosses row on row,"(フランダースの野原でポピーが吹く/十字架の間の列と列の間に)」といった一文に敬意を表していることかららしい。
Moina Michael(モイナ マイケル)は当時、メモリアルデーに売り、そのポピーの花売り上げを軍人に寄付していたらしい。そしてこの活動は、現在のアメリカでも1922年以来、VFM(Veterans of Foreign Wars/海外戦争退役軍人会)という団体が続けているので、誰でも寄付できるようになっている。興味があったらこのサイトを見てみてね。
アメリカの他に、イギリス、フランス、オーストラリア等、50以上の国でもこの活動が行われているんだって。
Memorial Day(メモリアルデー)は何でアメリカの祝日なの?
メモリアルデーが祝日と認定されるまでのの歴史年表
年 | 内容 |
---|---|
1865年 | 南北戦争終結で、多くの地域社会で戦争終結を記念する日、又は追悼する日が定められた。 |
1866年5月5日 | ニューヨーク州ウォータールーの墓地で初めて追悼が行われた *ニューヨーク州ウォータールーはメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の公式な誕生地とされている。 |
1868年5月5日 | ジョン・A・ローガン将軍が、全国的に記念日にするべきとした。 |
1868年5月30日 | 『デコレーションデー』として兵士のお墓が飾り付けられる様になる。 *この頃は『デコレーションデー』と呼ばれていたので、まだ『Memorial Day(メモリアルデー)』ではない。 |
1968年6月28日 | Uniform Holidays Bill(月曜休日統一法)という法律成立で月曜が祝日にし、週末と合わせて3連休になるようになった。 |
1871年5月30日 | リチャード・ニクソン大統領時代、法律が連邦レベルで施行され5月最終月曜日が国民の休日と制定された。 |
1882年 | 『Memorial Day(メモリアルデー)』と改称さた。 |
余談のよだん…
戦没将兵追悼記念日の公式な誕生地はニューヨーク州ウォータールーなんだって。ウォータールーと言って思い浮かんだのはいつも良く飲んでいたスパークリングウォーターだったけど、こんな歴史があったんだね。
メモリアルデーNY Fleet Week(フリートウィーク)に行ってきたよ
NYでは、Memorial Day(メモリアルデー)には毎年、Fleet Week(フリートウィーク)といって、Fleet(海軍)に敬意を払うセレモニー(式典)が、Intrepid MuseumのあるハドソンリバーのPier86であるので、行ってみたよ。
ちなみにIntrepid(イントレピッド)とは『空母』という海上での航空基地の役割を果たす軍艦の意味。日本人には第2次世界大戦のパールハーバー(真珠湾攻撃)の時を思いだす人も居るのでは?日本にとってもとても重要な想いのある場所なんだ。NYのIntrepid Museum(イントレピッド・ミュージアム)では、そんなIntrepid(空母)を実際に見ることが出来るよ。戦争は繰り返してはいけない。だからこそしっかりと見て欲しい美術館だよ。
NY Fleet Week(ニューヨーク・フリートウィーク)で写真を撮ってみた
↑ここはハドソンンリバーのPier86。メモリアルデーのセレモニーに参加するために、セキュリティーゲートをくぐる。
セキュリティーを通ったら、パンフレットとパスを貰って入れる。これ無料だよ。
↑実際に活動していると思われるIntrepid(空母)。巨大な大きさと迫力に緊張感が漂う。
Intrepid Museumの敷地にMemorial Day(メモリアルデー)にちなんだブースが沢山出てたよ。
↑子供が塗り絵をするとクレヨンとかおもちゃがもらえたりするみたい。子供にもMemorial Day(メモリアルデー)の意味を教育したいね。
↑椅子がずらっと並んだここが、Memorial Day Ceremony(メモリアルデー・セレモ二―)が行われる所。
↑Eric Adams(エリック・アダムス)NY市長のスピーチ。NY市長に黒人が就くことは歴史的に2人目なんだって。彼は元警官。*市長は英語で『Mayor/メイヤー 』
アメリカ、NYで暮らしている人は少なからず感づいているかもしれないけど、正直、日本人としてアメリカ、NYに居ると人種差別的な事を感じることがある。生きていけないほどつらいわけじゃないけど…。ヘイトクライムもあったりするこのご時世、マイノリティの黒人アダムスNY市長に期待するよ。
人間皆平等ね。ま、アメリカは実力社会、下剋上な感じはあるから、頑張る人は評価される風潮がある気もするけど。(完全個人的意見)
↑こちらはKathy Hochul(キャシー・ホウクル)NY州知事。『今までは、Memorial Dayなどの式典でNY市長とNY州知事は仲が悪かったので一緒に出席することは無かったけど、私は違います』と始まった。ちょっとブラックジョーク⁈ アメリカ人らしいスピーチね。
ということで、NY市長とNY州知事の2大ゲストが参加のセレモニー。
とにかく5月のNYは天気が良いのよ。…というよりこの日はとっても暑い日になった。
↑奥の方に大きなアメリカ国旗があるの見える?
↑人混みをかき分け、何とかアメリカ国旗の写真を撮ってみた。空軍に向けてでしょうか?空からでも良く見える程大きいねえ。
↑大きなアメリカ国旗が、多くの水兵さんたちによって丁寧に巻かれたよ。
↑赤いスーパーマン風の人は、黒い柔らかい棒で、子供にひたすら叩かれていた…。大変なお仕事ですね。ご苦労様です。
↑さすがミュージアムなので、実際に使われたであろう戦闘機が実際に見られる。
↑実際に乗ることもできる。写真撮影で人気だったよ。
↑Intrepid Museumの屋上には、過去の戦闘機が沢山並んでるんだ。
アメリカ人は、Sailor(水兵)さんとすれ違ったら、
と言っているよ。
すると、気さくに、一緒に写真を撮ってくれたり…
↑こんなものをくれた。
↑これは、古くなったアメリカ国旗の星の部分。どうか、『私達の戦友を忘れないで』とのメッセージ。
今の平和な国で暮らせるのも、どこかで誰かが命を張って戦っていたからなんだね。本当に戦争は誰も幸せにしないから早く終わってほしい。
この時期はNYに白い制服を着たSailor(水兵)さん達をよく見かけるよ。